手術④脇の下の皮膚の下の汗腺を吸引する

脇の下の汗腺を吸引して取り除く

吸引法は、美容整形外科で行われる脂肪吸引の手法を、脇の下の汗腺に応用したもの。脇の下に直径数mmの小さな穴を開け、そこから細いストロー状の医療器具を差し込みます。そして、アポクリン汗腺、エクリン汗腺、皮脂腺などをまるごと吸引して除去する手術方法です。
脇の下に数ミリ程度の穴を開けるだけで器具を挿入できるので、患者の負担は少なく、傷跡も目立ちません。手術後も日常生活への影響は少なく、皮膚の損傷などもほとんどありません。ただ、皮膚に近い部分の吸引は難しく、皮下組織にしっかりと根づいているアポクリン汗腺を完全には除去できないという難点があります。また、アポクリン汗腺よりも皮膚に近いエクリン汗腺を除去するのは難しく、多汗症の治療には不向きといえます。