手術③専用の器具で皮下組織を掻き出す・切除する
皮下組織掻爬法や皮下組織切除法
多汗症・ワキガ対策の手術で、より傷跡が小さく、ダウンタイムも短いのが専用の器具を脇の皮膚の下に挿し込んで汗腺を掻き出すという方法です。
掻爬法の場合、皮膚を大きく切開せず、小さな穴を空けてスプーン状の専用の器具を挿し込みます。皮膚の裏側にある汗腺を掻き出しますが、目で見ながらやるわけではありませんから、取り残しのないうように、なおかつ脇の下の皮膚に負担をかけないように手術を行うにはドクターの経験がモノをいいます。
一方、皮下組織切除法は、同じように皮膚に穴を開け、ハサミのような形状の器具を挿入します。皮膚をハサミで挟みこむように、ローラー部分を度膚表面に押し当てて、もう一方の刃の部分で皮膚の裏側についている汗腺類削ぎ取るというもので、イナバ式とも呼ばれます。皮膚を薄く残して汗腺や皮脂腺まで取り除くことができます。ただし、専用の器具を使うので、その器具が汗腺のある場所に届くようにいくつか小さく切開しなくてはならないというデメリットがあります。